いまのところ、仕事場は自宅です。
といっても、自分のお部屋があるわけでもなく、
こどもたちが遊んでいるリビングで、
ほとんどの仕事をしています。
長い反物(といっても帯まで)を張るときは、
二階でやったりもします。
まず、どんなものを作ろうか、
適当に絵を描いてイメージをつくります。
この時には、どの技法でいこうかも
考えつつデザインしています。
絵をもとに、パソコンで柄の配置や色をけっこう細かく決めていきます。(これをしないときもあります。)長年仕事で使っているため、イラストレーターやフォトショップを使います。
さぁ、デザインをもとに
色を作って染めていきます!
■地染めが草木染の場合
地染めを草木染でするときは、合う地色のイメージで植物をゲットしにいく。煮出して染液をつくって、木綿の場合は濃染処理をした後にこの染液に浸して好みの色に染めます。草木染は、媒染によって色がぱっと変わったりするのも楽しいです。
■地染めが引き染めの場合
地を引き染めでするときは、糊を置いて柄を染めてから蒸して、そのあと柄を糊で伏せて地を引き染めしてまた蒸して水元して仕上げ。あるいは、淡い色を引き染め(無地染め)して蒸しておいて上から柄を染めて蒸して水元して仕上げる場合も。
引き染めはまだまだ未熟で今後のチャレンジ分野。
□柄が型染の場合
柄は、型染めの場合はまず図柄通りに型紙を彫ります。
糊で防染する用の型は、紗張りをします。
型で糊を置いて、地入れをしたら、
染料の型染めで色挿しをします。
□柄が型染の場合
柄は、型染めの場合はまず図柄通りに型紙を彫ります。
糊で防染する用の型は、紗張りをします。
型で糊を置いて、地入れをしたら、
染料の型染めで色挿しをします。
□柄が手描き友禅の場合
手描き友禅の場合は、まず自家製糸目糊が冷凍庫に眠っているため、
その糊を好みの硬さにゆるめ、筒に入れて糸目を置いていきます。
そのあと、地入れをして糊をぐっと生地に食い込ませ、
色挿ししていきます。
□柄が手描き友禅の場合
手描き友禅の場合は、まず自家製糸目糊が冷凍庫に眠っているため、
その糊を好みの硬さにゆるめ、筒に入れて糸目を置いていきます。
そのあと、地入れをして糊をぐっと生地に食い込ませ、
色挿ししていきます。
↓
それから、蒸しをして、水元。
↓
完成!
ここからちょっと技法の説明です。
◆手描き友禅◆
模様の輪郭線となる糸目は、自家製のもち糊を使っています。
分業制が多い友禅の世界ですが、加賀の近藤京華先生の教えのお陰で、
図案・下絵・糸目糊づくり・糸目糊置き・地入れ・色挿し・蒸し・引き染・水元、
すべて自宅でしています。
ノッポの蒸し器もお手製だったりと工夫してやっています。
▲自家製のもち糊を蒸しているところ。
▲地入れ。
▲ノッポにした蒸し器。
▲糸目の糊を入れる筒
▲下絵用の青花。地入れすると水に消えてしまいます。
◆手描き友禅◆
模様の輪郭線となる糸目は、自家製のもち糊を使っています。
分業制が多い友禅の世界ですが、加賀の近藤京華先生の教えのお陰で、
図案・下絵・糸目糊づくり・糸目糊置き・地入れ・色挿し・蒸し・引き染・水元、
すべて自宅でしています。
ノッポの蒸し器もお手製だったりと工夫してやっています。
◆型染め◆
お義母さんが昔、型染めの型を彫るお仕事をされていて(京都らしい!)、
ちょこちょこ教えてもらったりしています。
型を彫る道具には、カッターだけでなく、
江戸小紋の型を彫るときなどに使う「丸キリ」なども使います。
▲丸キリ
◆草木染の絞り染め◆
絞り染めは、帽子絞りをよく使うため、
帽子絞り用の絞り台を自作してぎゅっと絞れるようにしたりと、
こちらも工夫してやっています。
近くに大きな川があるので、川原に生えている植物を、
こどもといっしょに採取させてもらうことが多いです。
自宅の小さな庭では藍も育てていて、
むすめたちがお水をあげてくれています。
草木染は、煮出しているときの香りが、ほかの技法には無いひとつの楽しみ。
身近な植物で絞り染めをした地に、
型染め&墨描きで柄を描いていく染め方を最近よくしています。
▲生地を絞ったところ
▲自作の絞り台。
◆草木染の絞り染め◆
絞り染めは、帽子絞りをよく使うため、
帽子絞り用の絞り台を自作してぎゅっと絞れるようにしたりと、
こちらも工夫してやっています。
近くに大きな川があるので、川原に生えている植物を、
こどもといっしょに採取させてもらうことが多いです。
自宅の小さな庭では藍も育てていて、
むすめたちがお水をあげてくれています。
草木染は、煮出しているときの香りが、ほかの技法には無いひとつの楽しみ。
身近な植物で絞り染めをした地に、
型染め&墨描きで柄を描いていく染め方を最近よくしています。