きれいな色の日傘が欲しくて
染めてみました。
はじめは、「こんなの一枚の生地に
ふわ~っとぼかし染めしてカットして
縫製したらかんたんにできるわ」
くらいに考えていたら、大違い。
傘に生地を張るにも、生地目があって
生地目通りに二等辺三角形を8枚切らなくちゃ
ならなくって。
ということは、四角い生地を無駄なく取るには
ぼかし染の色が交互に入ることに
なってしまうし、ぼかしを上手につなげるのは
引き染め素人のわたしにはちょっと
難しすぎる。
それに、幅のある大きな一枚の生地を
ぱんを張れるような張木は無い。
さてどうしたことか!
とあれこれ考えて結局、生地目通りに
生地を切ってから、ミシンで仮縫いし、
伸子でどうにか傘の形に生地を張り、
色さしをすることに。
ここまでですでに疲れてしまっていたと
いうのは言い訳で、大雑把なわたしは
色の試験もせず作った色で一発染め。
なんとか形になりましたが、
代々型彫り職人のお義母さんの目は
ごまかせず、紫の方のぼかしの足が硬いことを
(ぼかしのグラデーションが上手じゃないということ)
指摘される始末。
というか、型を彫る職人さんなのに
染めのことまで気づくってすごい!
紫の方は、助剤の糊気をいれすぎて
けっこう必死にぼかしていたので
そこに気づく人が身近にいて、なんというか
うれしく、興奮したのでした。
パパの実家に行くと、お義母さんに染め物の
話を聞いてもらうのがいつもたのしみな
わたしです。
わたしがする作業をいつも見守り、
点検を怠らない黒猫つゆ。
伸子が刺さるよ。あぶないよ。